ラブドラム ハンドパン 違い:共通点と相違点

音楽愛好家の中で、ラブドラム(RAV Vast)やハンドパンといった魅力的な打楽器が注目を集めています。ラブドラムはスチール製でハンドパンはお主にスチールかステンレス製、独特の美しい音色が特徴ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、ラブドラム , ハンドパンの違いについて詳しく解説していきます。

はじめに:ラブドラムとハンドパンとは

まず、それぞれの楽器について簡単に説明しましょう。

ラブドラム(RAV Vast)は、ロシアの発明家アンドレイ・レイマンニコフによって開発された打楽器です。二つのスチール製のシェルを組み合わせて作られ、音色を出す部分(トーンフィールド)は舌状に切り抜かれています。これらのトーンフィールドは保護用のゴムリムに囲まれ、美しい音色が生まれます。

一方、ハンドパンは、スイスのフェリックス・ローナーとサビナ・シャーラーによって開発された打楽器で、その原型であるハング(Hang®)の後継として広く知られています。ハンドパンも二つのスチール製かステンレス製のシェルを組み合わせて作られますが、音色を出す部分は凹んだ形状にハンマーで叩かれて作られています。

ラブドラムとハンドパンの違い・共通点と相違点について解説

共通点

それでは、ラブドラムとハンドパンの共通点を見ていきましょう。

  • どちらも打楽器で、手で演奏されます。
  • 両楽器ともサイズや重さがほぼ同じです。
  • どちらの楽器も幽玄で美しい響きを持っており、同じスケールで演奏されることがあります。
  • ハンドパン奏者の中には、ラブドラムも所有している人が多く、両楽器は声やディジュリドゥ、カリンバと共に演奏されることがよくあります。

相違点

次に、ラブドラムとハンドパンの相違点を見ていきましょう。

演奏方法と音色

ハンドパン:

トリニダードのスチールパンに似た音色が特徴で、独特の音色があります。ハンドパンの形状と内部の空洞がヘルムホルツ共鳴を生み出し、軽快でクリアな音質が特徴です。サスティン(持続音)スチール製かステンレス製によりますがラブドラムと比べて短いため、速い演奏や繰り返しのストロークに適しています。また、トーンフィールド以外の部分を叩いても共鳴があり、無限の打楽器としての可能性が広がります。ラブドラムと比べて、低音の調律が難しいため、ハンドパンは比較的高い音域が特徴です。

ラブドラム:

深くて神秘的な響きが特徴で、瞑想的な音色があります。それぞれの舌状のトーンフィールドには4~7個の調律された倍音があり、世界で最も倍音が豊かなスチールドラムです。このため、倍音分離によって音色の変化が楽しめます。舌状のトーンフィールドがつながっており、ハンドパンよりも相互作用が大きく、興味深い音の重ね合わせや響きが可能です。ラブドラムはハンドパンのように演奏することもできますし、マレットを使ってゴングやシンギングボウルのような音を出すこともできます。サスティティン(持続音)が長く、1つのストロークで10~20秒の音が持続します。ラブドラムはハンドパンのように速く打楽器的に演奏することもできますが、中~低速のテンポで複雑な音色が十分に開花するのが特徴です。

MASH handpan.では、ステンレス鋼を使用したハンドパンのみを取り扱っています。お客様のニーズに合ったハンドパンを見つけるために、ハンドパンの選び方に関する情報はこちらのページを参照してください。

コストと入手性

ハンドパン:ハンドパンはもともとスイスのFelix RohnerとSabina Schärerが作り始めたHang®が始まりです。彼らが2013年に生産を終了した後、他の楽器製作者たちが類似の楽器を作り始め、ハンドパンと呼ばれるようになりました。現在では世界中に多くの優れた製作者が存在し、多種多様なスケールや音色のモデルがあります。ハンドパンを購入する際には、選択肢が多すぎて迷ってしまうことも。また、質の良いハンドパンの価格は、約120,000円~300,000円程度で、ほとんどの製作者は非常に長い待ちリストがあります。3ヶ月~1年以上待つことが一般的です。メルカリなどのfフリマサイトで中古のハンドパンがすぐに購入できますが、状態が劣ることもありますのでアフターサービスがあるブランドをお勧めします。また、オンライン詐欺にも注意が必要です。

ラブドラム:ラブドラムは発明者であるAndrey ReymannikovのRAV Labが製造しています。スケールによっては約130,000円~160,000円程度で、オーダーメイドですが通常は数週間から数ヶ月以内に発送されます。

耐久性

ハンドパン:ハンドパンの弱点は、繊細さです。直射日光で一時的に音が狂ったり、ハンドパンを叩く回数や強さによってですが、2~5年に1回程度のリチューニングがお勧めで、費用はそれそれのメーカーによります。また、強く叩くと音色が損なわれることもあります。

ラブドラム:一方、ラブドラムは非常に頑丈で、強く叩いても大丈夫です。 リチューニングの必要がありません。専用のハードケースも入手できますが、ハンドパンとラブドラムのサイズが若干異なるため、ケースが必ずしも両方に適合するわけではありません。

最後に、新しい楽器を選ぶ際には、様々な情報を比較検討し、自分がどのような音楽を追求したいのかを考慮してください。また、ハンドパンを専門に取り扱うMASH handpan. では、様々なスケールやデザインの楽器が取り揃えられています。ショップページセール情報をチェックして、自分に最適な楽器を見つけましょう。

これらの違いを踏まえて、自分に合った楽器を選ぶことが大切です。ラブドラムとハンドパンの両方を試奏し、もしくは実際に届くラブドラムとハンドパンの音を動画で確認しそれぞれの音色や演奏スタイルを体験してみることをお勧めします。どちらの楽器も魅力的で、それぞれの個性がありますので、あなたにとって最適な選択が見つかることでしょう。

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